防災ブログ「みのるの備え日記」

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  • 【徹底解説】“7月説”と連鎖災害の現実と防災

    📘 防災知識:このカテゴリでは、南海トラフ地震南海トラフ巨大災害などの災害リスク、地震予知、プレート理論など、防災に関する知識をわかりやすく解説しています。

    はじめに|“7月に何か起きる”という空気の中で

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    南海トラフ地震・#南海トラフ巨大災害

    ※画像はNHKWEBより「7月5日」根拠なき“予言”が拡散 災害や地震 隕石説まで 南海トラフ想定が影響? 何が起きているのか | NHK | フェイク対策

     

     

    「2025年7月に大地震が来る」──そんな噂がネットやSNSで静かに広まり始めています。最近では、韓国・台湾・香港などからの訪日観光客のキャンセルが増えているというニュースが報じられた未来』で描かれた“7月の地震”というキーワードも再び注目を集め、「あの予言がついに現実になるのでは…」と不安を感じる人も。

    しかし、私は防災士として強調したいのは「恐れ」より「備え」、そして「予言」より「予測」です。今回は、南海トラフ地震とは何か、なぜ7月が話題になっているのか、そして私たちが本当に考えるべき“災害の連鎖”リスクについて、事実に基づいて深掘りしていきます。


    地震とは何か?|プレートと「南海トラフ」の関係

    まず、地震の基本的な仕組みを押さえておきましょう。

    地震は、地球内部にある巨大な岩盤(プレート)がぶつかり合ったり、ずれたりすることで発生します。日本列島の周辺には4つの大きなプレートが存在し、その中でも特に「フィリピン海プレート」がユーラシアプレートの下に沈み込む境界にあたるのが「南海トラフ」です。

    この南海トラフでは、100〜150年周期で巨大地震が発生してきた歴史があります。たとえば、

    • 1707年 宝永地震(M8.6):津波や富士山の噴火も引き起こした可能性

    • 1946年 昭和南地震(M8.0):死者1,300名以上、南海地方を中心に大きな被害

    現在は、それらの地震から70年以上が経過し、次の大地震がいつ起きてもおかしくない「想定期間」に入っていると考えられています。


    「7月に地震が来る」と言われる“根拠”とは?

    では、なぜ今「7月説」が話題になっているのでしょうか?いくつかの要因が重なっていることが見えてきます。

    ● 観光客の動向からの“連想”

    2025年春から初夏にかけて、韓国や台湾、香港などからの観光客数が想定より減少しているという報道が出ています。それに対し、「海外の人がなぜか日本を避けている」「7月に大きな地震が来ることを察知しているのでは?」という“憶測”が拡散しています。

    しかし、実際には国際情勢や円安、LCC運航の事情、単なる旅行需要の変動といった複合的な要因である可能性が高く、「地震を予感して避けている」という証拠は一切確認されていません。

    ● “予知夢漫画”の再注目

    SNS上では、いつきひろみ氏の漫画『わたしの見た未来』に描かれた「2025年7月の大災害予知」も再び話題に上がっています。この作品は東日本大震災を“予知”していたと噂され、カルト的な人気がありますが、科学的根拠はありません。

    人は「ピースが揃ったように見える」と不安を強化してしまう傾向があり、複数の偶然や出来事が“恐れ”に転化していくのです。

    ※画像はAmeba Newsより『私が見た未来』“7月に大災害”予言で経済に影響が…「免税店では香港人客が激減」飛行機の減便も決定 - Ameba News [アメーバニュース]


    恐れは連鎖する|パニック・買い占め・誤情報のリスク

    過去にも「地震が来る」とされた時期に、不安が現実の行動に影響を及ぼした例があります。

    • 2020年:新型コロナ初期、トイレットペーパーやカップ麺が全国で品薄

    • 2024年:能登半島地震の発生直後、ガソリンスタンドで長蛇の列

    このような「誰かが動いたから自分も動く」という群集心理は、災害時にパニックを引き起こし、結果として本当に必要な人に物資が届かなくなるという“二次災害”を生む危険があります。

    さらに、「地震は連鎖する」という言葉も不安を煽りがちですが、これは部分的には事実です。たとえば、東日本大震災の後にも内陸部で誘発地震が多発しました。

    南海トラフでも、東海〜東南海〜南海と3つの震源域が連動して動く可能性は政府も想定しています(「南海トラフ巨大地震モデル」より)。ただし、それが「7月に起きる」という確定的な根拠は現時点で存在していません。


    「予言」ではなく「予測と備え」を

    防災の世界では、「予知」はできなくても「予測と対策」はできます。
    実際、気象庁防災科学技術研究所などでは、プレートのひずみや海底の異常を観測するシステムを日々更新し、異変があれば早期警戒情報が発信されます。

    また、私たち個人が今からできる行動としては次のようなものがあります。

    ✅ いますぐできる3つの備え

    1. 家具の固定と家の耐震性チェック

    2. 家族で避難所と連絡手段を共有する

    3. 非常持ち出し袋と備蓄の見直し(最低3日間)

    これらの備えは、仮に地震が7月でなくても、いつか起こる“その時”に命を守ってくれるものです。


    おわりに|冷静に、正しく恐れる力を

    「7月に地震が来るかもしれない」──
    そんな声が広がる今こそ、私たち一人ひとりが“恐れる”ことより、“知ること”と“備えること”を選ぶべきです。

    予言や噂に振り回されず、科学的な根拠に基づいて判断し、静かに防災の準備を進めていく──
    それこそが、家族や地域を守る「本当の強さ」ではないでしょうか。

     

    👉「予言」ではなく「予測と備え」を

      こらが今回の1件に関してのわたしの答えです。備えはしっかりしましょう

      しかし、カスケード災害とよばれる状況をつくりかねない騒ぎでもあります

      「予測」と「備え」をしかっりしてまいりましょう。


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