【防災士教本の深堀&復習講座】第1講:地震・津波による災害 学習ポイント3:地震に関する最新の知見(①②③)

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防災士教本の深堀&復習講座】
※この講座は2024「防災士教本」に準拠しています。解説内容は、みのる防災が独自に調査・整理したもので主に深堀と現役防災士の復習のためにブラッシュアップしています(教本に加筆が目的の内容)。受験を考えている人にも当然、有益な情報です。
 
今回のテーマ!

防災士教本の深堀&復習講座】第1講:地震津波による災害

学習ポイント3:地震に関する最新の知見(①②③)

※この講座は2024「防災士教本」に準拠しています。解説内容は、みのる防災が独自に調査・整理したもので、主に深堀と現役防災士の復習のためにブラッシュアップしています(教本に加筆が目的の内容)。受験を考えている人にも有益な情報です。

 

「最新の知見」と聞くと、難しい話に見えます。
でも防災士として必要なのは、研究論文を追うことではなく——

地震はどれくらいの頻度で起き、どんな考え方で評価され、私たちはそれをどう使うのか”
この3点を、説明できる状態にすることです。


① 日本ではどのような頻度で地震災害が起きているか?

結論:日本の地震は「たまに起きる事故」ではなく、海溝型地震と内陸地震が別々のルールで“常に起きうる”災害です。

海溝型地震と内陸地震の「頻度の考え方」は違う

  • **海溝型地震(プレート境界など)**は、広域・巨大化しやすく、津波を伴うことも多い。地震調査研究推進本部地震本部)が、発生領域・規模・確率などを対象海域ごとに長期評価として整理しています。

  • **内陸地震活断層など)**は、局地的に甚大な被害を生む一方で、場所の特定が難しい・繰り返し間隔も幅が大きい、という“ばらつき”が大きいタイプ。

ここで押さえるべき「最新っぽい視点」はこれ。

地震の規模と発生頻度には“偏り”がある

小さい地震は多く、大きい地震は少ない。
ただし「少ない=起きない」ではない。
さらに、同じ場所でも**規則性がはっきりしない(多様性がある)**ことが、東日本大震災以降、より強調されるようになりました(“想定外”を作らない設計が重要)。

覚え方(実務用)

  • 海溝型=広域・巨大・津波

  • 内陸=局地・直下・揺れが強烈

  • どちらも「頻度の読み方」が違う(だから対策も違う)


地震の長期評価はどう作られ、どう使うのか?

結論:長期評価は「当てる予言」ではなく、**限られた証拠から“確率で備えを優先順位付けする道具”**です。

誰が作る?

日本の長期評価は、**文部科学省地震調査研究推進本部地震本部)**が中核です。
そこでまとめられた長期評価や各種データをもとに、全国地震動予測地図などが整備されています。

全国地震動予測地図」って何に使う?

代表例の一つが、一定期間内に「その地点が強い揺れに見舞われる確率」を示す地図(確率論的地震動予測地図)です。
また、特定の地震を想定して揺れを計算する“シナリオ地震動予測地図”もあり、自治体・企業の被害想定、建物・設備の耐震優先順位、BCPの前提条件づくりに使えます。

ここが「最新の知見」ポイント:地震には多様性がある

東日本大震災(2011)や熊本地震(2016)の教訓として、

  • 既存モデルの前提が外れることがある

  • 震源を特定しにくい地震”や“最大級の揺れ”も含めて考える必要がある
    といった不確かさの扱いがより重視されます。

使い方のコツ(防災士・実務者向け)
長期評価は「数字を信じ切る」ためではなく、

  1. 優先順位をつける(どこから耐震化・備蓄・訓練するか)

  2. 前提をそろえる自治体・企業・家庭で“想定の共有”を作る)

  3. 更新を前提にする(評価は改訂される)
    この3つに使うのが正解です。


東海地震の予知見直しに伴う「南海トラフ地震に関する情報」とは?

結論:これは「予知ができるから出す情報」ではなく、**“異常な現象が観測されたときに、社会が準備行動へ切り替えるための情報”**です。

気象庁が運用している「南海トラフ地震に関連する情報」は、主に次の枠組みで整理されています。

情報の種類

  • 南海トラフ地震 臨時情報
    異常な現象が観測され、「関連するかどうか」の調査を開始/継続/結果公表する段階で出る。

  • 南海トラフ地震 関連解説情報
    調査結果の後の推移や、評価検討会の定例会合での内容などを解説する。

半割れ・一部割れ・スロースリップ(“異常な現象”の例)

  • 半割れ/一部割れ南海トラフ沿いで大地震が“分割して”起きる可能性を含む考え方(最初の地震の後、次の大地震の可能性が相対的に高まる時間帯がある、という前提で防災対応を検討)。

  • スロースリップ:ゆっくり滑る現象そのものは被害を出さなくても、「平常と違う状態」を示すシグナルになり得るため、評価・情報の対象になる。

防災士としての説明の芯
この情報は「当てる」ためではなく、
“いつも通り”から“警戒モード”へ、社会がギアチェンジするための共通言語です。


まとめ:この回で作る“説明できる芯”

  • 地震災害は「頻度の違う2系統」:海溝型と内陸(直下)

  • 長期評価は“予言”ではなく、確率で備えの優先順位を決める道具

  • 全国地震動予測地図は、自治体・企業・家庭の対策判断に使える

  • 東日本・熊本の教訓で「地震の多様性」「不確かさの扱い」がより重要になった

  • 南海トラフ情報は、異常時に社会が準備行動へ切り替えるための情報枠組み


次回予告(学習ポイント3の続き)

次回はここを扱います(④〜⑦)。

  • 緊急地震速報の特質と限界を知り、どう使うか?

  • ⑤ 大地震後の余震と誘発地震はいつまで続き、火山活動への影響はあるのか?

  • ⑥ 近い将来に発生が危惧される地震とその被害はどのようなものか?

  • ⑦ 大規模な地震に備えた国の総合対策はどうなっているのか?

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【出典・引用に関する補足】
本記事の内容は「防災士教本(日本防災士機構・2024年版)」を参考に、
災害・危機管理学の視点から再構成した解説記事です。

 

 

【出典・引用に関する補足】
本記事の内容は「防災士教本(日本防災士機構・2024年版)」を参考に、
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【出典・引用に関する補足】
本記事の内容は「防災士教本(日本防災士機構・2024年版)」を参考に、
災害・危機管理学の視点から再構成した解説記事です。

 

 

 

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