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はじめての防災用語集（防災語句索引）
このページでは「防災でよく耳にする用語」約400語句を、できるだけわかりやすく整理しました。
日常のニュースで出てくる言葉から、災害対応の現場で使われる専門用語まで、知っておくと安心につながる“基礎知識”をまとめています。
一般の方も、防災を学びたい方も「調べたいときにすぐわかる」防災用語集としてご活用ください。
※この語句索引は「防災士教本」に準拠しています。解説内容は、みのる防災が独自に調査・整理したものです。
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今回のテーマ！
防災士がわかりやすく解説－はじめての防災用語集｜よく使う防災の言葉を400語まとめた「防災語句索引」
はじめての防災用語集（防災語句索引）
異常震域とは？
**異常震域（いじょうしんいき）**とは、
震源から遠く離れた地域で強い揺れが観測される現象のことです。
震源に近い地域よりも、むしろ遠い地域で大きな震度が記録されるという、
通常とは逆転した揺れ方を指します。
日本では気象庁の地震情報にも「異常震域を伴う地震」として発表されることがあり、
地震の特徴を理解する上で欠かせない概念です。
なぜ起こるのか？
異常震域の主な原因は、地震波が通る地層（地殻構造）の違いにあります。
-
硬い地盤（地殻）が長距離で震動を伝えるため
東北や関東などの太平洋側では、海溝型地震で発生した「P波」「S波」が
プレート境界の硬い岩盤を通り、遠くまで減衰しにくく伝わります。 -
震源の深さが関係しているため
深い地震（例：深発地震）では、地表に近い地域よりも
地震波が広範囲に届き、遠くの地域で強く揺れることがあります。 -
地下構造の“レンズ効果”による増幅
地震波が地下の硬い層で反射・屈折し、遠方で増幅されることがあります。
例：2021年2月13日 福島県沖の地震
この地震では、震源に近い東北地方だけでなく、
離れた関東地方や中部地方でも強い揺れ（震度5強）が観測されました。
プレート境界型地震で地震波が広範囲に伝わった典型的な「異常震域」です。
代表的な特徴
異常震域の防災上の意味
誤解を防ぐための“情報リテラシー”
異常震域が起きると、「震源から遠いのに強く揺れた」「震源の発表が間違いでは？」
といった誤解が広がることがあります。
しかし、これは地震波伝播の物理的特性による自然な現象です。
早期避難判断に影響
震源地から離れた場所でも大きく揺れるため、
「自分の地域は安全」と油断して避難を遅らせることのないよう注意が必要です。
BCP（事業継続計画）への反映
異常震域によって遠方の拠点が被害を受ける可能性があるため、
企業のBCP策定では、“距離ではなく揺れ”に基づく被害想定が求められます。
過去の教訓から
・2003年十勝沖地震
北海道の地震でありながら、東北・関東まで揺れが伝わった典型的な異常震域。
・2015年小笠原諸島西方沖地震（M8.1）
震源が深く（約680km）、日本全国で震度1～5強を観測。
震源から2,000km以上離れた地点でも揺れが強かった。
これらの事例から、異常震域は「遠くでも安全とは限らない」ことを示しています。
たとえで理解すると？
異常震域は、“音がよく響くホール”のような現象です。
地震波（音）が硬い壁に反射し、遠くの席までクリアに響くように、
地殻構造の違いによって遠方でも強い揺れが届くのです。
📘 ※この語句索引は「防災士教本」に準拠しています。
解説内容は、みのる防災が独自に調査・整理したものです。
はじめての防災用語集（防災語句索引）
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🔹家族を守りたい──その気持ちに必要なのは？
防災で最小確保すべきなのは３つ！
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でも、家が壊れたとき、生活を立て直すために欠かせないのは “お金の備え”＝火災保険・地震保険 です。
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