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📘 特別BCP記事:このカテゴリでは、個人事業主&小さな会社のBCP力説

「家族を守れるのか?」
その心配と向き合う勇気を生むのは──知識だけ。
怖いと思う気持ちから、家族だけの“知恵”が生まれる。
その一歩を、私たちが助けます。
── みのる防災

絶対に生き残れ! 個人事業と小さな会社のBCP
第5回:「補助エンジン」という生存戦略
小さな会社や個人事業にとって、本当に怖いことがあります。
それは、
「主な事業が完全停止すること」
です。
地震。
感染症。
景気悪化。
燃料高騰。
大口取引停止。
病気。
高齢化。
今の時代、“止まらない前提”で経営を組むこと自体が危険になってきています。
しかし、多くの小さな会社は、
「この仕事が続く」
前提で設計されています。
つまり、
- 売上
- 生活
- 借入返済
- 固定費
すべてを、
“主エンジン1本”
で回している。
これは危機管理的に見ると、かなり危険です。
飛行機は「1つ止まる」を前提にしている
航空機には、複数のエンジンがあります。
なぜか。
それは、
「1つ止まる可能性」
を最初から想定しているからです。
つまり、
“停止を前提に設計している”
。
これは、防災やBCPでも非常に重要な考え方です。
しかし、小さな会社や個人事業では、
「主エンジン停止」
を前提にしていないケースが多い。
例えば、
- 1社依存
- 1商品依存
- 社長依存
- 1収入依存
こうした状態は、平時は強く見えます。
でも危機時には、
「止まった瞬間に終わる構造」
になりやすい。
「甚大」「壊滅」を考えていますか?
多くの会社は、
- 一時停止
- 売上20%減
- 一部設備故障
くらいまでは想定しています。
しかし本当に危険なのは、
「主事業そのものが停止」
した時です。
BCPでは、
- 軽微
- 中規模
- 甚大
- 壊滅
というフェーズで考えることがあります。
特に、
「甚大」「壊滅」
フェーズでは、
“主な事業で利益を出す”
という前提そのものが崩れることがあります。
例えば、
建設業
- 資材停止
- 原油高
- 工事延期
- 人員流出
飲食業
- 感染症
- 来客減
- 物価高
- テナント問題
小売業
- EC化
- 地域人口減少
- 景気悪化
つまり、
「本業が止まる」
可能性は普通にある。
では、その時どうするのか。
補助エンジンとは何か
私は最近、
「補助エンジン」
という考え方が重要なのではないかと思っています。
これは、
“主な事業が止まっても、生き残るための小さな支え”
です。
例えば、
個人事業・シニア起業なら
- 小さな副業
- 配当
- note
- ブログ
- Kindle
- シルバー人材
- 点検業務
- 講座
- 小さな継続契約
など。
中小企業なら
- 点検業務
- 維持管理
- 小修繕
- 保守契約
- 小規模EC
- 小さな継続契約
- 安全教育
- BCP支援
- 配達
- 地域サービス
など。
重要なのは、
「大きく儲けること」
ではありません。
本当に重要なのは、
「主事業停止時でも、完全停止しないこと」
です。
補助エンジンは“平時”に作る
ここで重要なのは、
「補助エンジンは、災害時に突然作れない」
ということです。
例えば、
- ブログ
- note
- 点検契約
- 小規模EC
- 維持管理
も、
普段ゼロなのに、
災害時だけ急に始めても難しい。
つまり、
“暖機運転”
が必要なんです。
平時から、
- 小さく回す
- 試す
- 修正する
- 継続する
ことが重要。
これは、
「通常時の売上低下」
でも使えます。
つまり、
補助エンジンとは、
“オールハザード型のBCP”
そのものなのかもしれません。
月3万円でも意味がある
SNSでは、
「月3万円では意味がない」
と言われることがあります。
でも危機管理的には、全く違います。
例えば、
- 家賃の一部
- 光熱費
- 通信費
- ガソリン代
を補助できる。
すると、
「今月絶対に大成功しなくてもいい」
状態に近づく。
これは、かなり大きい。
本当に強いのは「死なない構造」
今の時代、多くの人が、
- 急成長
- 爆発的利益
- 一発逆転
を追い続けています。
でも小さな会社に本当に必要なのは、
“停止しない構造”
なのかもしれません。
例えば、
- 小さくても続く
- 複数収入がある
- 固定費が軽い
- 一時停止できる
- 修正できる
こうした構造は、派手ではありません。
でも、
生き残りやすい。
未来は読めません。
だからこそ必要なのは、
「絶対に止まらない」
ではなく、
「止まっても戻れる」
設計なのかもしれません。
主エンジン停止を、
最初から想定せよ。
補助エンジンを育てろ。
絶対に生き残れ。
備えは愛だ。
でも会社は、「設計」で守る。
このシリーズの背景にある考え方
このシリーズは、防災・BCP・危機管理・投資・期待値・地方生活など、さまざまな視点から、
「小さな会社や個人事業が、どう生き残るか?」
を考える実験的シリーズです。
ここで書いている内容は、精神論ではありません。
むしろ、
- 固定費
- 借金
- 維持コスト
- 試行回数
- レジリエンス
- 縮小運転
- 連続災害
といった、“現実の構造”をどう考えるか?という視点に近いものです。
以下は、このシリーズを考えるうえで参考になっているキーワードや概念です。
このシリーズの背景にある考え方
このシリーズは、防災・BCP・危機管理・投資・期待値・地方生活など、さまざまな視点から、
「小さな会社や個人事業が、どう生き残るか?」
を考える実験的シリーズです。
ここで書いている内容は、精神論ではありません。
むしろ、
- 固定費
- 借金
- 維持コスト
- 試行回数
- レジリエンス
- 縮小運転
- 連続災害
といった、“現実の構造”をどう考えるか?という視点に近いものです。
以下は、このシリーズを考えるうえで参考になっているキーワードや概念です。
① レジリエンス(Resilience)
「壊れない」ことではなく、
- 壊れても戻れる
- 小さくしても続けられる
- 縮小しても生き残れる
という考え方。
近年のBCPや危機管理では、
「想定外をゼロにする」
よりも、
“継続可能性”
を重視する流れが強くなっています。
関連:
- ISO22316(組織レジリエンス)
- 事業継続(BCP)
- オールハザードアプローチ
② 単一障害点(Single Point of Failure)
システム工学やIT分野で使われる言葉。
「そこが止まると、全体が止まる場所」
を意味します。
小さな会社では、
- 社長自身
- 主要設備
- 特定取引先
- 資金繰り
などが、“単一障害点”になりやすい。
つまり、
社長が倒れる=会社停止
になりやすい構造があります。
③ 冗長性(Redundancy)
防災・航空・IT・軍事などでも重要な考え方。
一見すると“無駄”に見える余裕が、危機時には生存率を上げます。
例えば、
- 複数の収入源
- 予備資金
- 小さな副業
- 複数の移動手段
- 代替手段
など。
効率だけを追いすぎると、逆に壊れやすくなることがあります。
④ 試行回数と期待値
投資・統計・ギャンブルなどで重要な考え方。
1回で人生を賭けるより、
「退場せず、試行回数を維持する」
ほうが、長期では有利になりやすい。
これは、
- 小さく続ける
- 改善する
- 修正する
- やり直せる
という、“再挑戦可能性”にもつながります。
関連する考え方:
Warren Buffett の
「まず生き残れ。儲けるのはその後だ」という有名な考え方にも近いものがあります。
⑤ ブラックスワン理論
「予測困難だが、大きな影響を与える事象」
を指す考え方。
巨大災害。
感染症。
急激な物価高。
戦争や供給停止。
重要なのは、
“予測すること”より、“耐えられる構造を作ること”
かもしれません。
関連書籍:
ブラック・スワン
⑥ オールハザード(All Hazards)
「災害ごと」ではなく、
あらゆる危機を横断して考える方法。
つまり、
- 地震
- 台風
- 病気
- 人手不足
- 物価高
- エネルギー問題
- サプライチェーン
などを、“別々”ではなく“連続するもの”として考えます。
このシリーズで繰り返し出てくる、
「連続災害」
という感覚は、この考え方に近いものです。
⑦ アンチフラジャイル
ストレスや混乱によって、
逆に強くなる構造を指す考え方。
重要なのは、
- 小さく失敗できる
- 修正できる
- 学習できる
- 再挑戦できる
こと。
逆に、
「一発勝負しかできない構造」
は、とても壊れやすい。
関連書籍:
アンチフラジャイル
小さな会社や個人事業に必要なのは、
「絶対に失敗しないこと」
ではなく、
“失敗しても、退場しないこと”
なのかもしれません