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はじめまして。このページでは「防災ってなにからはじめるの?」
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【情報提供者】
防災士・BCP・リスクマネジメントの研究発信
運営管理者 みのる防災総合事務所
代表 森 実成

災害時行動設計の防災リュック論 「その防災リュック、本当に使えますか?」
0分の備えとは?大地震直後に動ける寝室まわりの防災セット
防災リュックの前に考えるべきこと
防災リュックを用意するとき、多くの人はまず中身から考えます。
水。
食料。
ライト。
ラジオ。
簡易トイレ。
モバイルバッテリー。
救急用品。
防寒具。
もちろん、これらは大切です。
しかし、大地震の直後に本当に必要なのは、いきなり防災リュックを背負うことではありません。
まず必要なのは、
自分が動ける状態を作ること
です。
大地震が起きた直後、私たちはすぐに防災リュックを取りに行けるとは限りません。
揺れている最中は動けません。
停電するかもしれません。
家具が倒れるかもしれません。
ガラスや物が床に散乱するかもしれません。
寝ている時なら、暗闇の中で裸足のまま動かなければならない可能性もあります。
つまり、大地震直後は、
見えない。
歩けない。
探せない。
助けを呼べない。
という状態になるかもしれません。
この状態で、防災リュックが玄関や押し入れにあっても、そこまでたどり着けない可能性があります。
だから、防災リュックの前に必要なのが、
0分の備え
です。
0分の備えとは何か?
0分の備えとは、災害が起きた直後に、まず自分が動ける状態を作るための備えです。
これは、36時間リュックや72時間備蓄とは少し違います。
36時間リュックは、安全な場所へ移動し、最初の一晩から翌日程度をしのぐためのものです。
72時間以上の備蓄は、自宅・車・玄関・家族分担などで、生活を支えるためのものです。
一方、0分の備えは、
大地震の直後に、まず命を守り、動ける状態を作るためのもの
です。
つまり、0分の備えは、防災リュックの中にきれいに収納するものではありません。
寝具のそば。
手が届く場所。
暗闇でも取れる場所。
そこに置いておくものです。
大地震の直後は「移動できない」前提で考える
大地震が起きた瞬間、人は自由に動けるわけではありません。
強い揺れの中で立ち上がることは危険です。
家具が動き、棚から物が落ち、照明が消え、ガラスが割れるかもしれません。
この段階では、防災リュックを取りに行くことよりも、まず身を守ることが優先です。
布団や枕で頭を守る。
机の下や安全な場所に身を寄せる。
倒れやすい家具や窓ガラスから離れる。
揺れがおさまるまで無理に動かない。
まずは、ここからです。
そして揺れがおさまった後に、ようやく次の行動に移ります。
その時に必要になるのが、寝室まわりに置いてある0分の備えです。
寝具のそばに置きたいもの
0分の備えとして、寝具のそばに置いておきたいものは次の通りです。
-
スマホ
-
ライト
-
笛・ホイッスル
-
靴、または底の厚いスリッパ
-
眼鏡
-
常備薬
-
家の鍵
どれも特別なものではありません。
しかし、大地震直後には、この小さな備えが大きな差になります。
スマホ|情報・連絡・ライトの中心
スマホは、災害時の情報収集と連絡手段になります。
家族の安否確認。
緊急地震速報や津波情報。
避難情報。
ライト代わり。
位置情報の確認。
モバイルバッテリーとセットで使えば、かなり重要な道具になります。
ただし、スマホを枕元から遠い場所に置いていると、地震直後に探せない可能性があります。
寝る前には、できるだけ手の届く場所に置いておきましょう。
充電ケーブルにつないだまま、落下しにくい位置に置いておくのも大切です。
ライト|暗闇で足元を確認する
大地震では停電が起きる可能性があります。
夜間に停電すると、部屋の中は真っ暗になります。
その状態で裸足のまま歩くと、割れたガラスや落下物でけがをするかもしれません。
だから、寝具のそばにライトを置いておくことが重要です。
できれば、片手で使える懐中電灯だけでなく、両手が空くヘッドライトも便利です。
スマホのライトでも代用できますが、スマホの電池を消耗します。
できれば専用のライトを用意しておきましょう。
笛・ホイッスル|声が出せない時の助け
家具が倒れて閉じ込められた。
物が倒れて身動きが取れない。
けがをして大きな声が出せない。
そんな時に役立つのが、笛・ホイッスルです。
大声を出し続けると体力を消耗します。
ホイッスルなら、小さな力でも音を出せます。
これはリュックの中に入れるだけでなく、寝具のそばにも置いておくと安心です。
靴・底の厚いスリッパ|足元を守る
大地震直後に意外と大切なのが、足元の安全です。
床には、
割れたガラス。
落ちた食器。
棚から落ちた物。
倒れた家具の破片。
釘や金属片。
こうした危険物が散乱している可能性があります。
裸足で歩くと、けがをして避難どころではなくなります。
だから、寝具のそばには、靴か底の厚いスリッパを置いておきます。
できれば、踏み抜きにくいものがよいです。
「玄関に靴があるから大丈夫」と思うかもしれません。
しかし、地震直後に玄関まで安全に行けるとは限りません。
寝室で足元を守れることが大切です。
眼鏡|見えないと判断できない
眼鏡を使っている方は、眼鏡も0分の備えです。
地震直後に視界がぼやけていると、足元の危険も、出口も、家族の様子も確認しにくくなります。
眼鏡は、枕元や固定したケースの中など、落下しにくい場所に置いておきましょう。
予備の眼鏡がある方は、防災リュックや車載備蓄に入れておくのもよいです。
常備薬|すぐ必要になる人は手元へ
持病がある方、毎日薬を飲んでいる方は、常備薬も重要です。
防災リュックにまとめて入れておくだけではなく、すぐ必要になる薬は手元に置いておきましょう。
お薬手帳のコピーや、薬の情報が分かるものもあると安心です。
特に、避難後にすぐ医療機関へ行けるとは限りません。
自分にとって欠かせない薬は、0分の備え、36時間リュック、72時間備蓄のどこに置くかを考えておきましょう。
家の鍵|避難後に戻れない可能性もある
意外と忘れやすいのが、家の鍵です。
大地震後に一度外へ出ると、その後すぐに戻れるとは限りません。
建物に大きな損傷がある。
余震が続く。
火災やガス漏れの危険がある。
津波や土砂災害の恐れがある。
こうした場合、しばらく自宅へ戻れない可能性があります。
だから、鍵はすぐ持ち出せるようにしておく必要があります。
普段使う鍵とは別に、避難用として保管場所を決めておくのも一つの方法です。
0分の備えは「収納」ではなく「配置」
ここで大切なのは、0分の備えは収納ではないということです。
きれいな防災ポーチを作って、押し入れに入れておく。
防災リュックの中にまとめて入れておく。
これでは、地震直後に使えない可能性があります。
0分の備えは、すぐ使える場所に置くものです。
寝具のそば。
ベッド下。
枕元。
落下物の少ない場所。
暗闇でも手探りで分かる場所。
家族それぞれが分かる場所。
ここに配置しておきます。
防災は、物を買うだけではなく、置き場所を決めることも大切です。
0分の備えの次に考えること
0分の備えで、まず動ける状態を作ります。
その次に考えるのが、36時間軽量リュックです。
36時間軽量リュックは、寝室やすぐ取れる場所に置き、地震後の避難判断、津波の恐れがある場合の即時避難、火災からの避難、徒歩避難などで使います。
ここで重要なのは、移動速度を落とさないことです。
津波の可能性がある地域では、大きな72時間リュックを探している時間はありません。
寝室や手元近くに置いた36時間軽量リュックを持ち、すぐ高台や津波避難ビルへ向かう設計が現実的です。
そして、72時間以上の備えは、玄関、自宅、車、親族宅、家族分担などに分散して考えます。
つまり、防災リュックは、
0分の備え。
36時間軽量リュック。
72時間以上の分散備蓄。
この3つに分けて設計することが大切です。
まとめ|0分の備えは、防災リュックより先に必要
防災リュックを用意することは大切です。
しかし、大地震の直後に、防災リュックをすぐ取りに行けるとは限りません。
まず必要なのは、自分が動ける状態を作ることです。
スマホ。
ライト。
笛・ホイッスル。
靴、または底の厚いスリッパ。
眼鏡。
常備薬。
家の鍵。
これらを寝具のそば、手の届く場所に置いておく。
それが、0分の備えです。
0分の備えがあるから、暗闇でも足元を確認できます。
靴を履いてけがを防げます。
スマホで情報を取れます。
ホイッスルで助けを呼べます。
薬や鍵を持って、次の行動に移れます。
防災リュックは、商品ではありません。
避難行動を支えるための道具です。
だからこそ、防災リュックの前に、まず0分の備えを整えておきましょう。
大地震直後に動けるかどうか。
ここが、本当に使える防災リュックづくりの出発点です。
防災リュック10記事シリーズ|2026年中期版
このページは、防災リュック・非常持ち出し袋を考えるためのシリーズ記事です。
詳しくは、次の記事で順番に整理しています。
1. まとめページ
防災リュックの中身リスト|避難タイプ別に本当に必要なものを整理
防災リュックの中身を、避難タイプ別に整理するための入口ページです。
2. 中核理論
その防災リュックの中身、本当に使えますか?避難行動が設計されていない備えは無駄になる
防災リュックを「中身」ではなく、「避難行動」から考えるための記事です。
3. 0分の備え
0分の備えとは?大地震直後に動ける寝室まわりの防災セット
この記事です。
大地震直後に、自分が動ける状態を作るための備えを整理します。
4. 36時間防災リュック
36時間軽量防災リュックの作り方|津波・火災・地震後に移動速度を落とさない備え
背負って動ける軽量リュックを考える記事です。
5. 72時間以上の備蓄
72時間以上の備蓄はリュックに入れない|玄関・自宅・車に分散する防災設計
生活を支える備蓄を、リュックに詰め込まず分散して考えます。
6. 災害別判断
地震・津波・火災・水害で防災リュックは変わる|災害別の持ち出し判断
災害の種類ごとに、持つべきリュックと避難判断を整理します。
7. 避難判断
避難行動判定フローでは動けない?防災リュックを持つタイミングを設計する
避難行動をタイムライン化して、本当に動ける判断に変える記事です。
8. 家族防災
家族の防災リュックは誰が持つ?家族防災会議で決める役割分担
家族構成ごとに、防災リュックの役割分担を考えます。
9. 避難所・在宅・車中泊
避難所・在宅避難・車中泊で必要な備えは違う|72時間の防災リュック再設計
避難生活の場所によって変わる備えを整理します。
10. 実体験・市販品検証
市販の防災リュックは本当に使える?実体験でわかった重さ・寒さ・電源の盲点
市販セットを買って終わりにしないための実践記事です。
備えは愛だ!
防災グッズ研究所 の記事リンク集
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出典・参考資料
1. 政府広報オンライン|防災特集「災害に事前に備える」
非常用持ち出し袋、女性・子ども・高齢者など個別事情に応じた備え、感染症対策用品などを確認するための基礎資料。
https://www.gov-online.go.jp/tokusyu/bousai/preparation.html
2. 広島県「みんなで減災」|防災グッズ一覧
非常持出品、備蓄品、0次の備え、1次持ち出し品、2次持ち出し品の整理に使える資料。
今回の記事で「防災リュックは目的別に分ける必要がある」と説明する根拠として使いやすい。
https://www.gensai.pref.hiroshima.jp/prepare/goods.html
3. 首相官邸|災害の「備え」チェックリスト PDF
非常用持ち出し袋、家庭で備えておくもの、食料・飲料・生活用品などを一覧で確認できる資料。
記事内のチェックリスト作成や、最低限の備えの確認に使える。
https://www.kantei.go.jp/jp/content/000182715.pdf
PR:広告が含まれます。実際の防災リュックの傾向です。
4. アイリスオーヤマ公式|防災リュックセット33点
エア枕、アルミブランケット、EVAサンダル、携帯トイレ、衛生用品、食器類などが含まれる防災リュックの事例。
「避難所生活用リュック」「2次持ち出し品のリュック化」の具体例として扱いやすい。
5. HIH ふくしまの防災|防災用ソーラーパネル
防災リュックに収納できる軽量ソーラーパネル、スマホ充電、モバイルバッテリーとの併用などを訴求している商品事例。
「停電・情報確保型の防災グッズ」の流れを説明する時に使える。
6.防災リュック 避難グッズ 防災グッズ 二次避難用 充実 大容量バッグ 災害対策リュック 非常持ち出し袋 緊急避難セット ポーチ 非常時生活用品 簡易トイレ 一人用 二人用 家庭用 地震 台風 停電対策
7.HIH 防災セット 1人用 ソーラーパネル付き 防災リュック ハザードリュックEpis エルピス solar 非常用持ち出し袋 防災グッズ 停電・災害対策

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